50歳代の6割が歯や口の中が「健康ではない」と回答 歯科医師会調査

 80歳になっても⻭を20本以上保とうという「8020運動」を達成している人は5割を超えている。一方で、歯や口の中の健康状態について約6割が「健康だと思わない」と思っていることが、日本歯科医師会の調査で明らかになった。

歯科健診 4人に3人が「もっと早くいけばよかった」と後悔

 日本歯科医師会は、全国の10~70歳代の男女を対象にした「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を発表した。調査期間は2018年4月20~21日、有効回答は10~70歳代の男女1万人。

 日常で物事に対処するときに、先に片付ける方か先延ばしする方か尋ねたところ、73.4%が「先に片付ける方」と回答。しかし、歯科医院での健診・受診については、「先延ばしする方」が過半数の52.7%を占めた。

 このように歯の健診を先延ばししたいと考える人が多いが、その反面、約4人に3人にあたる75.7%が「もっと早くから健診や治療をしておけばよかった」と先延ばしを後悔していることが分かった。

 自身の歯や口の中の健康状態についての質問では、57.2%が「健康だと思わない」と回答し、先延ばし派では67.4%に上った。年代別にみると、10歳代以外の年代は「健康だと思わない」が半数を超え、40歳代では61.0%、50歳代では63.0%が「健康だと思わない」と答えた。

歯のチェックを定期的に受けている人は3割

 また、ここ1~2年の間に⻭や⼝の問題(痛くなる、はれる、つめものがとれる、ものがはさまるなど)により「生活に支障をきたした経験がある」人は51.4%となった。

 定期的に歯のチェックを受ける予防実践者は31.3%。頻度は「3カ月~半年に1回」がボリュームゾーンで、「半年に1回以上」は計73.9%に上った。

 かかりつけ歯科医が「いる」人は63.0%で、歯の定期チェック受診者では84.9%と全体より20ポイント以上高かった。

 定期的に⻭のチェックを受ける理由は、「定期的にチェックを受けると安⼼できるから」(50.8%)がもっとも多く、「⻭周病やむし⻭などの予防ができるから」(34.2%)、「年をとっても⾃分の⻭を残したいから」(31.1%)など、予防に積極的に向き合う姿勢が示された。

歯科医に望むのは「できるだけ歯を残すような処置」

 歯科医師・歯科医院への満足度は平均73.1%で、歯科医師に求めることのトップ3は、「自分の歯をできるだけ残すような処置をしてくれる」(77.9%)、「治療技術が高い」(76.9%)、「治療に対する自分の希望を聞いてくれる」(75.8%)となった。

 ⽇本⻭科医師会の堀憲郎会⻑は、「30年前に始めた”80歳になっても20本以上⻭を保とう”という8020運動は、運動開始当初は達成者が1割にも満たなかったものが、2016年には5割を超えた。⽇本⻭科医師会は、超⾼齢社会で⻑く⽣きることだけを⽬標にせず、国民に、⾷べる、話す、笑うという⽇常⽣活の基本的機能を⼈⽣の最後まで全うしてもらうことを⽬指す」と話している。

日本歯科医師会
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