米国糖尿病学会「立ち上がって運動しようデー」 8つの対策で運動推進

 米国糖尿病学会(ADA)は、5月2日を「立ち上がって運動しようデー」(National Get Fit Don’t Sit Day)に定めた。糖尿病に対策するために、糖尿病のリスクを指摘された全員が立ち上がって運動をするよう呼びかけている。

座ったままの時間が長いとこんな悪いことが

 デスクワークが多く、インターネットで買い物や会議などを何でも済ませられるようになった現代ほど、座っている時間が長い時代はないかもしれない。また、仕事で毎日忙しく日々の生活に追われていると、運動を定期的に続けるのはなかなか困難だ。しかし、座ったまま体を動かさないことで、次のような健康リスクが引き起こされる。

 座ったまま過ごす時間が長いと――
・ エネルギーの消費量が減少し、エネルギー代謝が悪くなる。
・ 体脂肪を燃焼させるホルモンが不活性になる。
・ 血糖を下げるインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなる。
・ 血管の内皮機能が低下し、交感神経の働きが上がり、血圧が上昇しやすくなる。
・ 脚の筋肉が衰え、肥満になりやすくなる。

 これらが相乗的に作用し、エネルギー代謝はますます悪くなり、血糖コントロールを良好に保つのが難しくなる。

 また、イスに長時間座って仕事をしていると、座る姿勢を保っているために、背中、腰、膝を圧迫し血流が悪くなる。さらに、パソコンなどを頻繁に使う仕事の場合には目線が下になるので、頭が下がり、猫背になりやすく、首や肩、背中などがこりやすくなる。

座ったまま行える運動7選

 米国糖尿病学会(ADA)は、糖尿病患者や予備群が座ったままできる運動として、以下を勧めている。雨の日や、暑かったり寒かったりで、ウォーキングができないときでも、座ったままの運動であれば、部屋の中で毎日続けられる。

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 米国糖尿病学会(ADA)が定めた5月の「立ち上がって運動しようデー」(National Get Fit Don’t Sit Day)は、長時間座ったまま過ごすことが危険であるという意識を高めることを目的に開催されている。

 ADAが2018年に発表した糖尿病の治療ガイドラインでは、座ったままの時間が3時間以上続いたら、30分ごとに休憩を挟み、ウォーキングやストレッチを行うことを勧めている。さらに、ウォーキングなどの活発な運動を1日に30分、週に5日行うことを推奨している。これらは、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病など、すべての糖尿病患者に勧められることだ。

 「座っている時間が長い生活スタイルは、糖尿病などの深刻な健康問題を引き起こすことが、多くの研究で確かめられてます」と、ADAのライフスタイル管理チームの副理事長であるアリシア マカリフエ フォガティ氏は言う。

 「米国では成人は1日に平均7時間を座って過ごしています。職場でも家庭でも、生活の中に意識して体を動かす時間を増やす工夫が必要です」。

 ADAは、生活に簡単に取り入れられる8項目の対策を紹介している。

National Get Fit Don’t Sit Day (米国糖尿病学会 2018年5月2日)
The American Diabetes Association Encourages Everyone to Get Up and Get Moving on May 2 for National Get Fit Don’t Sit Day(米国糖尿病学会 2018年4月23日)